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沖永良部島の75歳の柔道指導者が国際柔道大会で優勝 地元クラブで祝勝会

鈴木さんの優勝を祝う沖永良部柔道クラブメンバーら

鈴木さんの優勝を祝う沖永良部柔道クラブメンバーら

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 沖永良部島在住の鈴木文二さん(知名町徳時在住)が「2025年日本ベテランズ国際柔道大会(第19回日本マスターズ柔道大会)」でM10(75~79歳)の73キロ級で優勝したことを受けて、和泊町で6月17日、祝勝会が行われた。鈴木さんは沖永良部柔道クラブの指導者の一人。教え子や関係者ら約30人が集まり、優勝を祝った。

(右から)金メダルを首から下げる鈴木さんと高木さん

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 鈴木さんは1950(昭和25)年生まれの75歳。約50年前に沖永良部島を訪れ、当時の思い出が忘れられず、2023年10月に神奈川県茅ヶ崎市から同島に移住した。長年続けてきた柔道経験を生かして同クラブで指導しており、クラブでは「ぶんじい」の愛称で親しまれている。

 出場のきっかけは、鈴木さんが茅ヶ崎に帰った際、かつて通っていた道場の代表の高木圭介さんから鹿児島で大会があることを聞いたこと。高木さんも大会前に来島し、クラブ関係者らが歓迎会を催した。優勝を振り返り、鈴木さんは「たくさんの島の人たちの応援に応えることができてうれしいの一言。中学生2人と真剣勝負で乱取り稽古をしたことが勝利に結びついたのでは」と話す。

 同クラブ指導者の一人、玉野裕子さんは「文二先生はいつも子どもたちと一緒に心から楽しんで柔道の練習をしており、それが今回の優勝につながったのでは。これからも『沖永良部の柔道』を盛り上げてくれれば」と期待を込める。

 鈴木さんは「柔道は大人も子どもも楽しめる生涯スポーツ。受け身を取ったり基礎運動をしたりするだけでも健康な体作りになる」とクラブへの参加を呼びかける。同クラブは小学1年から70代まで、指導者を含めると約30人が所属。日曜・月曜・水曜の週3回、18時~20時30分に練習を行っている。月謝無料。

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