
沖永良部島に4月3日、カラオケ居酒屋「じょいんとこ」(和泊町手々知名)がオープンした。
店長は、同島に住んで28年目になる沖ジョイさん。母国の味のフィリピン料理や日本の家庭料理を少量ずつ楽しめるよう、おばんざい形式で提供する。店名の由来は「ジョイのところ=じょいんとこ」から。「じょいんとこ行こう」という客のやり取りをイメージしてオーナーが名付けたという。店名について、ジョイさんは「自分の名前は恥ずかしいと思ったが、家族からもいい名前だと言ってもらえて今は気に入っている」と話す。
ジョイさんは、ハンバーガー店やコンビニスタッフなどを掛け持ちしており、各所でその姿を見かけるため、島では「働き者」のイメージがある、ちょっとした有名人。今回、ハンバーガー店のオーナーが提案し、自身が店長として店を持つことになったという。ジョイさんは「カラオケもできて、いろいろな人と話ができる雰囲気の店が好きなので、(今回の機会をもらえて)すごくうれしい」と話す。
メニューは、ナスの煮浸しやアサリの酒蒸しのほか、フィリピン料理のアドボ(肉と野菜の煮込み料理)やシシグ(豚肉と厚揚げの炒め料理)など母国の味も提供。「フィリピン料理は島や沖縄の料理と味付けが似ている。若者から年配の方まで、グループでも一人でも、気楽に来て料理とカラオケを楽しんでほしい」とジョイさんは呼びかける。
営業時間は18時30分~24時。火曜・水曜定休。おばんざいは、小盛り2種=500円、同3種=700円、1皿盛り=550円。カラオケは歌い放題で500円。