
沖永良部島の和泊町が現在、電気で走って二酸化炭素を排出しない「EVバス」の愛称を募集している。愛称は「~号」という形で車体後方の両側にプリントする。
EVバスは同町の福祉事業などで高齢者や児童らを送迎するほか、災害時には非常用電源としても使われる予定。同町は2022年に環境省の「脱炭素先行地域」に同島内の知名町とともに選定され、国の支援を受けながら再生可能エネルギーの導入や二酸化炭素の排出を抑えた設備整備などに取り組んでいる。
これまでにEVカー「eクルマ(いい車)」などを導入しており、EVバスの運行もその一環。車体のデザインはeクルマ同様、温かさや優しさを感じさせる円を用い、周囲の情景になじむようにという意図から迷彩柄にしたという。
住民に、移動手段のみでなく、脱炭素の取り組みやEVバスに関心を持ってもらうため、今回の愛称募集に踏み切った。同町企画課脱炭素推進室の島田裕治さんは「島の皆さんと一緒に、ぴったりの名前を付けられたらと思い企画した。方言や自然、思わず笑顔になれるユニークな名前など、自由な発想で応募いただけたら。既に応募があるが、まだ見ないようにしている」と話す。
応募資格は沖永良部島内に居住していること。愛称は7文字以内で、同町ウェブサイトで受け付ける。採用者には景品を用意。募集期間は4月14日まで。