
与論島の地域福祉センター(与論町茶花)で3月9日、民間が主催する防災イベント「Ma-Jin 防災デイ」が開かれた。同実行委員会、わくわくゆんぬプロジェクト実行委員会の共催。
イベントには約200人が参加。昨年の豪雨災害についてのトークセッションや「みんなの食堂」による無料炊き出しも行われた。昨年の豪雨を振り返り、将来に備える話に真剣に耳を傾ける姿や、食事をしながら防災について語り合う参加者らの姿が見られた。
トークセッションでは、当事者や消防団長らが当日を振り返ったほか、「自助、共助の視点で自分たちに何ができるか」というテーマで意見を出し合った。
床上1メートルを超えて住居が浸水し被災した小田洋子さんは、88歳の母を救助したときの状況について語り、「人ごととは思わずに、自分が水害に遭った時、どこが安全なのか、避難場所を事前に確認してほしい」と訴えた。
消防団の若松富士夫団長は「自分の命は自分で守ることが大事。いざという時は行政に頼るしかないが、備蓄品などは個人で準備してほしい」と話す。
その他、AED体験、住民が被災地の地理情報をほぼリアルタイムで更新できる「オープンストリートマップ」の説明、ビニール袋を使った炊飯講座、ドクターヘリの紹介、気象予報士による豪雨災害当日の気象状況や降水確率や降水量の読み取り方についての解説が行われた。