徳之島町の集落支援員や地域おこし協力隊と武蔵野大学(東京都江東区)とのオンラインによる連携プロジェクトが8月に行われた。
徳之島町は同大と連携。2015(平成27)年度から、武蔵野大学1年生が夏休みを利用し、実際に徳之島に滞在。農業実習や就業体験などを通して農業や自然文化を学び映画製作などで島の情報発信を行うインターンシップ「徳之島プロジェクト」を実施してきた。
昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響によりフィールド・スタディーが中止となり、本年度は「SDGs未来都市徳之島 海と山と生きるシマの文化エコツーリズム体験」の実施に向けて準備を進めてきたが、依然として新型コロナウイルス感染症の影響が収まらず、オンラインによる活動に切り替えて実施することにした。
直前の変更となり、連日対応に追われた担当者は「島内のコロナの状況を鑑み安全な形を模索した結果、オンラインでの取り組みとなった。新たな形の可能性を感じた」と話す。
10日間の活動期間では徳之島の集落に焦点を当て、「島民の暮らし」「文化伝統」などを織り交ぜながら徳之島の特徴を学んだ。地元住民へのインタビューも行い、オンライン上でリアルな島の雰囲気を感じる学習となった。
最終日には10日間学んできたことを元に、「TOKUNOSHIMA SAN FOR 2030」をテーマに山集落の未来を指し示すキャッチコピーや、学生目線でプログラムを提案するエコツーリズム企画が発表された。