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沖永良部島・フローラルホテルの送迎バスがEV車に USBポートも全席に

EVバスを前に集まる関係者ら

EVバスを前に集まる関係者ら

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 再生エネルギーを活用したEV(電気自動車)バスの導入セレモニーが5月23日、沖永良部島の知名町が運営する「おきえらぶフローラルホテル」(知名町知名)前の広場で開かれた。今後、同ホテルの宿泊客の送迎用に空港と港までの間を1日3往復運行する。

車両設備を説明する廣松さん

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 知名町は、環境省が2050年にCO2排出量実質ゼロを目指す上で支援する、脱炭素先行地域に選ばれている。和泊町と島の脱炭素化を目指す「ゼロカーボンアイランドおきのえらぶ」に取り組んでおり、EVバスはその一環。九州電力が提供するリースやメンテナンスを含むサブスク型のサービスで、契約期間は8年間。事業費は7,000万円で、うち4,000万円は補助金を活用した。

 EVバスは29人乗りで、席数が17席。USBポートのほか、家庭用のコンセントも2つ備え、災害時の停電の際には非常用電源として使える。

 イベントでは、赤地邦男副町長と協力企業の九州電力の豊田仁さんがあいさつ。その後、同町企画振興課の西隆盛さんが「知名町のCO2排出量の3分の一が運輸部門。おきえらぶフローラルホテルのバスは冠婚葬祭で使われることもあり、町民に取り組みを知ってもらう宣伝効果もある」と事業の背景について説明。

 後半では体験試乗を行い、同ホテルと知名町庁舎を往復。車内では車両開発を担当した「EV モーターズ・ジャパン」の廣松誉史さんが「全席にスマートフォンなどを充電できるUSBポートが付いており、設置のしやすさもEVカーの特徴。素材を金属からFRP(繊維強化プラスチック)に置き換え、10%の軽量化を実現した」などと設備について解説した。

 乗車した知名町議会議員の城村誠さんは「島は農機具を使う農家が多い。輸送もいいが、パワーの出るトラクターなどがあり、畑の近くに充電スタンドを設置して普及していけば理想。技術の進歩は早いので、すぐ先の未来では」と期待を込める。

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