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沖永良部島で小中学生がアップサイクル プラスチックごみをキーホルダーに

金型に押し出されたプラスチック製品を見る子どもら

金型に押し出されたプラスチック製品を見る子どもら

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 親子でプラスチックを学ぶイベント「アップサイクル!サステナラボ」が12月10日、沖永良部島のゆいホール(和泊町和泊)で開催された。主催はおきのえらぶ島観光協会。午前の部に子ども43人とその保護者らが参加した。

参加者らで記念撮影

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 プラスチックを製造するダイセル(大阪市北区)の北川友紀さんがプラスチックの材料や性質について説明。街なかのごみが川などを通して海へ流れる現状や、3Rと呼ばれる、ごみを減らすリデュース、修理を行い繰り返し使うリユース、新たな製品に作り直すリサイクルの行動の大切さを訴えた。

 北川さんは「普段は子どもたちの反応を見る機会がないので新鮮で、彼らの将来に寄り添った製品作りをしたいと感じた。プラスチック製品を身につけることと違って、作ることは縁遠いが、楽しんでもらうことで少しでも心に残るものになれば」と振り返る。

 説明後はプラスチック製品を成形する射出成形機を使って、実際にペットボトルのキャップを溶かしてキーホルダーの材料を作るワークショップを実施。子どもたちは、押し出された金型にウミガメの形をしたプラスチックが現れる様子を見て驚きの声を上げた。

 担当した同町企画課の安田拓さんは「『子どもと理科』をテーマに、8月にダイセルと連携して中学校でマイクロプラスチックの抽出や島レモンを使った香水作りに取り組んだ。今後も一緒に、いろいろな取り組みをしたい」と意気込む。

 射出成形機の使用で協力した「UP HOME WORKs」代表の竿智之さんは「みんな笑顔で楽しそうにしていた。質問が多く、興味を持ってくれたのでは。キーホルダーとして使うのでなく大事に飾るという子どももいた」とほほ笑む。

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