「第30回ヨロンマラソン」が11月19日、4年ぶりに開催され、大会を心待ちにしていたランナー624人が与論島を楽しみながら走り抜けた。完走は608人。
与論島の外周道路をフルマラソンは2周、ハーフマラソンは1周する。コースは、平坦な島のイメージに反して起伏が激しくカーブも多いのが特徴。
参加者からは「10回目の参加だったが、楽しみすぎて制限時間ギリギリだった」「フェスみたいな感覚で参加できる大会。40キロ地点で飲むカレーを振る舞っていたのが印象に残った。つらいところで景色がきれいなのと、沿道の多くの声援で頑張ろうとなった」「島民総出の応援や、ランナー同士の交流が心に響いた」などの声が聞かれた。
男子フルマラソンで優勝した平岡章宏さんは「初めてヨロンマラソンに参加した。途中から晴れてきて、海を見たらきれいなヨロンブルーが広がって感動した」と話す。
今大会は初の11月開催。高校卒業シーズンやサトウキビの収穫時期が重なる3月より多くのスタッフやボランティアが参加した。例年、受け入れる宿泊施設の数が足りず参加を断念する人もいるが、今回はイベント民泊の受け入れを募集したり、同町の防災センターを開放したりするなどの工夫で対応した。
実行委員長の西田健一さんは「久しぶりの大会ということで島民がたくさん駆けつけ、途切れず声援を送っていた。ランナーの方々も大会前日のウエルカムパーティーから楽しんでいて、運営もスムーズに大会を終えることができた。完走パーティーは例年にない盛り上がりだった。テントの貸し出しを利用した女性参加者から、初めてのテント宿泊で大変かと思ったが『最高だった』という感想を頂いた。テントの貸し出しや施設の開放などで新規のランナーが増えてくれることを期待したい」と話す。