沖永良部島の複合施設「スマッピー」(和泊町手々知名)が11月9日、リニューアルオープンし、同日、開所式が行われた。
日本財団の「子ども第三の居場所」事業の助成やクラウドファウンディングで集まった資金により施設を改修。より多くの島民が交流しやすい場所へと生まれ変わった。
これまでは未就学児とその保護者を中心とした子育て交流の場だったが、今後は、未就学児のみならず、小中高生の第三の居場所としても機能し、多世代交流の場として運営していく。
子ども食堂や食育、カフェ、託児、遊び場開放の従来の活動の他、小中学生の放課後や長期休み中の学習プログラム、えらぶ手帳(知名町)と連携して中高生が自由に過ごせるフリースペースも運営する。
開所式には島内の親子や関係者が多数集まり、同施設への関心と期待の高さがうかがえた。当日はテープカットに代わり、子どもたちによるバルーン飛ばしで門出を祝った。子どもが楽しめるワークショップやバンドやダンスチームによるステージ演出などで参加者をもてなした。
日本財団の同事業に採択された施設開所は、奄美群島内では6カ所目で、沖永良部島は知名町2カ所、和泊町2カ所の4カ所目。
日本財団の西川昌樹さんは「沖永良部には事業のモデルとなりうる魅力的な団体が多かった。中でもスマッピーは既にコミュニティーが成り立っており、汎用性 が高く、今後ますます大きくなれる可能性があり期待している」と話す。
NPO法人「スマッピー」代表理事の新納佳恵さんは「予想以上に多くの方に集まっていただき感激している。皆さまからの期待を感じ改めて身が引き締まる。多くの方の支援のおかげで成し得たこと。子どもたちが自信を持って幸せに生き抜く力を育める場所として継続していくため、今後も協力をお願いできれば」と呼びかける。