旧暦の8月15日に合わせて9月29日・30日の2日間、徳之島各地で地域の特色のある「十五夜祭」が4年ぶりに行われた。徳之島町の下久志集落では「サンシキ」と呼ばれるかやぶき屋根の設置が復活し、2日間とも、例年以上のにぎわいを見せた。
同集落ではコロナ禍の際も2回開いたが、コロナ感染対策としてサンシキは設置せず、参加者も限定して開いた。4年ぶりに通常開催となり、集落の多くの人たちが夕方から、一重一瓶を持参して浜に集まった。29日は島唄や婦人部の踊りを楽しんだ。30日は、恒例の新生児の健康を願う「ミーバマフマシ(新浜踏まし)」や力試しの「ハンタ石」を持ち上げる力石も行われ、大きな歓声と笑い声が会場を包んだ。
集落では、別名「酒飲み祭り」などと呼ばれており、時徹(ときとおる)区長は「ようやく、おいしいお酒を際限なく飲める。これまでのしがらみを取って乾杯しましょう」とあいさつで述べ、青年団からは盛大な拍手が送られた。
コロナ禍前から、町外、島外から徳之島の伝統文化を求めて訪れる人も増えており、実行委員の上田健太さんは「2日目は、参加型の綱引きやキョウダラ(伝統舞踊)もあり、お酒も振る舞うので、毎年、集落外からの参加も増えている」と話し、今回も100人以上が下久志を訪れ、祭りを楽しんだ。