無料サッカー教室が9月20日・21日の2日間、与論町内3カ所のこども園で行われ、青空の下、園児らが元気にサッカーボールを追いかけた。主催はNPO法人「スポーツ巡回ネットワーク」で、公益社団法人奄美大島青年会議所が協力する。
同NPOは「スポーツの地域格差をなくす」を理念に、徳島県を中心に四国全域でサッカー教室の活動を拡大してきた。コロナ禍をきっかけにオンラインでのサッカー教室に力を入れるようになり、離島にもサッカー教室の需要があることを知った。各地の青年会議所のつながりを活用し離島でサッカー教室を開くことになった。
同NPO代表理事の黒部雅統さんは「与論島のこども園でサッカー教室を開くことができて本当に楽しかった。僕が子どもたちと約束したのは『ボールを手で触らないこと』だけ。子どもたちは少ない制約の中、ゴールキーパーを複数でやったり、自分の役目を考えてポジショニングしたりするなど、自由にサッカーを楽しんでくれた。サッカーだけでなく、スポーツを通じて子どもたちが自分で考える力や、日頃のコミュニケーションの取り方を考える機会になってくれれば。今回の開催を契機に、奄美群島や離島での展開の可能性を感じた」と手応えを明かす。
来年も与論島で開催予定。