沖永良部島の住吉地区振興センター(知名町住吉)で8月8日、住民ら40人が集まり「すみよし地域塾」が行われた。
同塾は、地域にある素晴らしい自然や伝統、文化を、次世代を担う子どもたちに伝えることで地域に誇りを持ち、将来帰ってきたいと思える地域づくりにつなげたいという思いで取り組む。
住吉子ども育成会が中心となり、自分たちの地域の素晴らしさを再認識するとともに、観光客用の集落散策マップとしても活用できる「住吉字(あざ)マップ」を作成する。文化財や地域遺産を記したマップの作成に当たり、子どもたちが地域のことを知るために老人会メンバーから歴史を教えてもらった。
当日は4つのグループに分かれ、字(あざ)の地図を囲み、地域遺産がどこに存在し、どんなものなのかを話し合いながら、自分の家や好きな場所についても紹介し、幅広い世代が交流を深めた。
参加した子ども育成会の外山政樹君は「知っていることもあるけど、住吉に住んでいても知らないことがたくさんあり勉強になった」と振り返る。老人会の中山廣子さんは「今日は子どもたちや若者と話せて、いつもと違う別世界にいるよう。とても楽しい会だった」と振り返る。
子ども育成会の外山利章会長は「多くの字(あざ)の方に参加いただき感謝。核家族化で年配の方々との交流が少なくなっている中、住吉の伝統や昔話で盛り上がっていたのが印象的だった。8月22日に行われる集落散策も楽しみ」と話す。