与論町で実際に起きた戦争体験者の話を聞く「戦争体験者による講演会」が7月29日、中央公民館(与論町茶花)で行われた。主催は「ゆんぬ学」を後世に伝える会。
講演では、子ども時代に戦争を体験した世代の3人が、戦時中の生活や空襲、終戦後に残された爆弾による事故、平和への思いなどを語った。参加者らは真剣な面持ちで聞き入った。
参加者からは「与論生まれだが、戦時中の話しを聞く機会がなかったので、初めて知ることができた」「ぜひ子どもたちに語り継いでほしい」「戦争体験者の生の声は心に響いた」などの声が聞かれた。
実行委員長の和田きみ子さんは「これまで与論の伝統文化や生活の知恵を、郷土本の制作などで後世に語り継ぐ活動をしてきた。今回聞いた話を風化させないために、紙芝居を制作する予定。学校や図書館に寄贈したい」と話す。