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沖永良部島の「ノアコーヒー」、独自焙煎製法で特許取得

焙煎した沖永良部島産コーヒーチェリー

焙煎した沖永良部島産コーヒーチェリー

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 沖永良部島のカフェ「ノアコーヒーおきのえらぶ店」(和泊町和泊)を運営する「Noah Coffee」代表の山下さつきさんが「コーヒー果実を丸ごと焙煎(ばいせん)する方法」の特許を取得した。コーヒーチェリーの皮に多く含む機能性成分トリゴネリンを抽出できるという。

果実を丸ごと焙煎した島産コーヒー「果実の極み」ドリップパック

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 山下さんはフードコンサルタントなどを経た後、鹿児島県霧島市でカフェを開業。地産地消にこだわるもののコーヒーが手に入らなかったため、出身地の同島で2008(平成20)年に栽培を始めた。

 2018(平成30)年に果実ごと焙煎したコーヒーを飲んだところ体が温まる感覚があったことをきっかけに、2019(平成31)年に鹿児島大学と共同研究。通常の焙煎方法に比べて4~40倍のトリゴネリンが抽出できたことをを確認。同年6月に焙煎方法の特許を出願した。

 山下さんは「16年前に一杯のコーヒーを探す旅に出て、ようやく帰ってきた。トリゴネリンは血管機能の改善が期待できるが、それを多く含む新鮮なコーヒーチェリーが手に入ることは国産コーヒーならではの強み。コーヒー栽培はお年寄りにも行いやすく、島の遊休地も生かせられる。コーヒーで亜熱帯の沖永良部島で島おこしをしたい」と意気込む。

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