5月2日のナイター闘牛大会で始まったゴールデンウイーク(GW)の千秋楽を飾る「第1回子供の日フェスティバルかりゆし58&闘牛大会」が5月5日、伊仙町なくさみ館(伊仙町目手久)で開催され、島内外から多くの人が訪れた。
コロナ禍以前は、GWになるとほぼ毎日のように行われていた闘牛大会も、今年はコロナ禍の影響もなく開催され、島民をはじめ多くの帰省者や観光客で連日連夜、例年のにぎわいを取り戻した。
徳之島では42歳の厄年に同級生同士で闘牛の「なくさみ」(興行)を主催し厄払いを行う慣例がある。今回のイベントを主催した「昭和57・58年生一同」は、同年代の沖縄出身のロックバンド「かりゆし58」をゲストに迎え、闘牛大会とライブを行い、闘牛だけではなく、家族や小中高生が楽しめるイベントを企画した。
会場には約3000人が訪れた。普段は闘牛ファンが占める会場に小さな子どもを連れた家族や島外からの観光客、ツアーを組んだファンなどが多く見受けられた。
ライブのMCで、ボーカル・べースの前川真悟さんは「初めて来たけど、徳之島出身の友達と酒を飲み交わし、10年前から島においでと誘われていた時から、勝手にあなたの島が好きだった」と徳之島への思いを話すと会場からは歓声と拍手が沸き起こった。
その他、島在住のシンガー・ソングライター、禎一馬さんと安田竜馬さんが結シアター手舞(てぃまい)とコラボしたダンスを披露し会場を盛り上げ、7番組組まれた闘牛大会も最終日ということもあり満員の客であふれ、会場は熱気に満ちていた。