島内の空き家など未活用の不動産問題を解消しようと、全国的にも珍しい不動産を借りたい人を可視化して大家が借主を選ぶことのできるサービス「さかさま不動産」の沖永良部支局開局イベントが2月8日、知名町のコミュニティースペース「エンタク」(知名町)で行われた。
ゲストに「さかさま不動産」を経営するOn-Co(三重県桑名市)社長の水谷岳史(たけふみ)さんを迎え、沖永良部支局機能を担う一般社団法人「ツギノバ」が主催で行い、事業や「さかさま不動産」について説明した。
ツギノバ代表理事の大久保昌宏さんは「空き家は日本全国で地域課題になっていることの一つ。大家と借り主を新しい発想でつなぐ『さかさま不動産』の仕組みで新しい人の流れができれば」と期待を込める。
トークセッションでは、「島の空き家で何がしたいか?」という問いに、参加者それぞれが、はにかみながら夢を語った。
水谷さんは「さかさま不動産は借りたい人、貸したい人へのインタビューをとても大切にしている。借りたい人はこの家で何がしたいかと聞くと夢を語り出す。空き家には夢をかなえるための力がある」と話し、笑顔を見せた。