11月に開催された「かごしまおいしいもの選手権」スイーツ部門で最優秀賞を受賞した与論高校2年の川畑光麗さんが現在、探求的学習科目「総合的な探求の時間」で与論土産の菓子の開発に取り組んでいる。
完成したエビイモのアイスクリーム バナナのチップスと黒糖の黒蜜をトッピング
同選手権は、鹿児島県が地産地消を推進する取り組みの一環として、県内の高校生らを対象にオリジナルレシピを募集。川畑さんの受賞作品は、与論産のエビイモとキビザラ、海塩を使って作ったアイスクリームに島バナナのチップスと黒糖の黒蜜をトッピングした「ねっとり●海老(えび)芋アイス」。乳製品以外は全て与論産のものを使う。(●はハート)
きっかけは「夏休みに出された家庭科の宿題」と川畑さん。「里芋でアイスクリームを作ろうと農園を見学したが、そこで里芋の一種で、より繊維が細かく甘みのあるエビイモのことを知った。エビイモの風味・食感とアイスの食感のバランスを整えるのが難しかった。選手権中の調理では周りの作品が素晴らしくて驚いたが、プレゼンテーションは好きなので楽しんで臨むことができた」と振り返る。
川畑さんは以前より、土産を使った観光客誘致を提案。2月27日に行われた同町の地域課題の解決につながる事業プランやアイデアを発表するビジネスコンテスト「与論イノベーんちゅAward 2022 ワイたんDAY」、3月13日に奄美広域事務組合が開催したトークショー「島サバクリエイティヴGCD(ガシド)」でも、高校生による与論の土産開発についてプレゼンテーションを行った。
現在開発中の土産について、川畑さんは「与論のことを大勢に知ってほしい。仲間の高校生と一緒に、もらった人が与論へ行ってみたくなるような土産の開発に取り組んでいる。今は与論島を模したアイシングクッキーと琥珀(こはく)糖を使ったお菓子を開発したので、商品名を募っているところ」と意欲を見せる。