アウトドアスポーツの分析とマーケティングを専門とする専門家が11月27日~29日、徳之島に滞在して地域の観光産業活性化に対する支援を行った。
環境省が行う地域循環共生圏の創造に取り組む活動を支援する「環境で地域を元気にする地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業」で、天城町・伊仙町・徳之島町の徳之島3町共同事業が支援を受けている。今回、各町から1人ずつ選ばれたツアー提供者を対象に、元モンベル社員でアウトドアビジネスアドバイザーの木村雄志さんが、ツアー内容のブラッシュアップやツアーの販売に関し実践的なアドバイスを行った。
「地域循環共生圏」は、各地域が美しい自然景観などの地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力を最大限に発揮することを目指す考え方。
参加者からは「地域の資源を活用させてもらいながらも、先の世代へ引き継いでいくという視点を忘れず、来島者のニーズにも考慮した観光づくりを行っていきたい」などの声が聞かれた。
徳之島は昨年、世界自然遺産に登録されたことから観光需要の増加が期待されているが、コロナ禍の影響もあり大きな伸びは見られていない。観光産業から他分野への経済波及効果も期待されている。