徳之島の伊仙町教育委員会は10月22日、徳之島交流ひろば「ほーらい館」(伊仙町伊仙)で「徳之島3町水中遺跡シンポジウム」を開催する。
水中遺跡は調査方法や保存方法はいまだ確立されていないが、近年日本国内で盛んになりつつあり、その中でも多くの国指定レベルの遺跡を擁する徳之島で、3町が連携して水中遺跡調査を進め、国内でも先駆的な取り組みに位置づけられている。今回のシンポジウムを通じて、海に囲まれた徳之島の歴史の中で、海から見る人の営みが解き明かされることを目的としている。
シンポジウムは池田榮史教授(国学院大学)による「ここがすごいぞ日本の水中遺跡」、赤司善彦館長(大野城心のふるさと館)による「まだまだ広がる水中の世界」などの講演に続き、サイエンスカフェとして「徳之島・奄美・沖縄の水中遺跡」「世界の水中遺跡」「水中遺跡を楽しむ」のブースに分かれ、研究者、学芸員、ダイバーなどと聴衆とのトークを予定する。
伊仙町歴史民俗資料館学芸員の與嶺友紀也さんは「これまでの3町水中遺跡調査の成果を住民の皆さまへ還元し、その重要性を伝えたい」と話す。
開催時間は13時~15時30分。前半は講演会、休憩を挟んでサイエンスカフェを行う。入場無料。キッズルームあり。
(日時修正)