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徳之島で小・中学生が伝統漁法「追い込み漁」を体験

初めての水中メガネ・シュノーケルに苦戦する児童も

初めての水中メガネ・シュノーケルに苦戦する児童も

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 徳之島町下久志集落で伝統的な漁法である「追い込み漁」を体験するイベントが8月28日、小学4年~中学生を対象に開催された。

横一列になりバシャバシャと音を立て魚を追い込んだ

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 同イベントは「豊かな自然と多様な文化が色濃く残る徳之島において、自然体験などを通じて環境保全の大切さを学ぶ」ことを目的に、本年度新設された「徳之島町おもてなし観光課」が主催した。

 追い込み漁は南の島特有のサンゴ礁が発達した海で、潮の満ち引きに合わせ複数人で一斉にバタバタと音を立て、驚いた魚を仕掛けておいた網に追い込んで捕まえる伝統的な漁法。海岸の地形や潮の満ち引きによって魚を追い込むタイミングや追い込み方が少しずつ異なる。

 この日は11人の児童・保護者が、地形を熟知した同集落の住民らと共に漁に参加した。

 世界自然遺産に登録される井之川岳と豊かな海に挟まれる下久志集落の環境・文化に関する説明や生息する危険生物、磯の歩き方などについて解説を聞いた後、実際に海に入り、魚の追い込みを体験した。
 高級魚であるシマアジをはじめ10匹以上の魚が網にかかり、参加者がそれぞれ分けて海の恵みを持ち帰った。運営者の一人は「私たちは豊かな海から恵みを頂いている。この海を守るため少しずつでも参加者たちの意識に残ってほしい」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

 参加した子どもたちからは「初めての体験で楽しかった。またやってみたい」などの声が聞かれた。

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