徳之島の樟南第二高校(天城町)で応援団が発足し1カ月がたった。メンバーは同校3年生を中心に現在10人ほどで、昼休みや放課後の時間を使い日々演舞に磨きをかけている。
参加する生徒の一人は「コロナ禍で多くの学校行事が中止になり、生徒同士で何かに熱中する機会が減った。応援団の演舞を通して見ている人に感動を与え、自分たちも青春を感じたい」と話す。
生徒の新たな挑戦に、地域でも若者を中心に、この活動を応援する輪が広がりつつある。徳之島町役場に勤務しながら週1度ほど練習を指導する竹恵美利さんは「自分たちの学生時代も応援団に熱中した経験があり、その経験は何年たっても忘れるものではない。生徒にとって人生の大事な時間に少しでも力になりたい」と熱を込める。
同校教諭で発起人の宝綾乃さんは「演舞の美しさだけでなく、この応援団に全力で取り組むことで新たなことに挑戦する難しさや、達成した時の喜びを感じてほしい」と期待を込める。
7月14日・15日に行われる同校文化祭が初披露の場となり、メンバーも募集している。9月に行われる体育祭で大人数のパフォーマンス行う予定。