日本一周の旅をする安井翔さんのヨット「アルカディア号」が6月6日から2泊、徳之島町亀津の漁港に寄港した。32歳でヨットに乗り始め、全国各地の海や空に魅了された安井さんは34歳から現在までの4年間、北海道の最果てから沖縄まで日本中の海を巡りながら土地ごとの歴史や文化に触れる旅を続けているという。
沖縄に向かう途中に初めて徳之島に寄港し、今回は北上するタイミングで2度目の寄港となった。
今回は主に泉芳郎の解放運動やウンブキ土器の出土品、闘牛などの理解を深めるために寄港したという安井さん。徳之島の印象について、「自然が美しいのはもちろんながら、島の温かさ、人情味、文化などが大好き」と話す。
徳之島を代表する文化である闘牛については、「野蛮で荒っぽいようなものを想像していたが、知識不足だった。島民の方々の話を聞いていると、牛への愛や情熱などがよく分かり、すてきだと感じた」という。
ヨット旅の醍醐味(だいごみ)について、「普通に生活していたら交わることのないような人との出会いがある。自分の価値観が広がっていくのが楽しい」と話す。
徳之島について理解を深めた2日間の滞在を終え、8日早朝に次の寄港地である喜界島に向けて約10時間の旅に出た。