昨年7月に世界自然遺産に登録された徳之島で5月26日、総合的な学習の時間を活用した環境教育が行われた。
児童にはそれぞれタブレットが渡され、ガイドの説明を熱心に記録した
参加したのは徳之島町立亀津小学校4年の児童68人。同プログラムは4年前から「身近に暮らす生き物の関係性や生物多様性を学び、環境とのつながりを意識できる人材を育成するとともに、子どもたちの環境保全活動に対する自主性を高める」ことを目的に小学校2校で始まり、現在は町内4校を対象として行っている。
プログラムはフィールドワークを中心に島の「森・川・海・里」について学びを深める内容で、今回は国立公園特別保護地区であり世界自然遺産にも指定されている剥岳林道を散策した。児童は7班に分かれ、それぞれの班に付いたエコツアーガイドの話に熱心に耳を傾けた。
徳之島町企画課から委託を受け昨年度から亀津小学校・亀徳小学校に向けたプログラムの全体コーディネートを行う常加奈子さんは「今回は一度にフィールドワークへ参加する児童が多く心配な面もあったが、7人の認定エコツアーガイドの力を借りて実施することができた。子どもたちにワクワクやドキドキを感じてもらう一方で、それらを守りたいというガイドの思いにも触れてほしかった。いずれは町内全校を対象に実施したい」と話す。