沖永良部島・和泊町の育児支援施設「スマッピー」(和泊町手々知名)で5月5日、「こども食堂」が開かれた。
当日は、卵焼きや唐揚げ、島で獲れた魚などの具材が入ったおむすび150個を無料で提供し、30組以上の親子連れでにぎわった。同施設を運営する新納佳恵さんは「『連休中にご飯を作らなくて助かる』などの声を頂いている。これからも続けていきたい」と意気込む。
おむすびの具材は、同施設内のカフェで提供している塩、卵焼き、唐揚げ、しょうが焼きの4種類に加え、梅、島魚とマヨネーズ、煮卵、サケ。みそ汁も提供した。参加者の一人、食場華蓮さんは「おむすびだと子どもに食べさせやすくて助かる。すぐに2つ食べたので、よほどおいしかったと思う。こうした場があることで共通の友人同士を紹介でき輪が広がる」と喜ぶ。
当日はこども食堂のほか、親子リズム遊び、幼児向けマッサージ教室、出張絵本屋、レジン体験などの親子向けイベントも開かれた。
新納さんは「たくさんの人が来てくれ私たちスタッフもやりがいと元気をもらった。離島は、移住者や転勤族など身寄りがおらず孤独な育児をする人も多い。高齢出産の島出身者が親に頼れないこともある。今回のイベントを通して『支援したい』という声がけも頂いており、これからも続けていきたい」と話す。