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島の素材を商品化する「ボタニカルアイランド」、CFで目標金額達成

「島の宝を未来へ繋(つな)ぐ」プロジェクトを始動した林美樹(よしき)さん

「島の宝を未来へ繋(つな)ぐ」プロジェクトを始動した林美樹(よしき)さん

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 徳之島の素材を商品化する「ボタニカルアイランド」(徳之島町)代表の林美樹(よしき)さんが取り組む「島の宝を未来へ繋(つな)ぐ」プロジェクトがクラウドファンディングに挑戦し、5月15日、目標金額を達成した。

島の素材を商品化する「ボタニカルアイランド」、CFで目標金額達成

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 林さんは、生産に必要な環境を整備し、徳之島の素材、サネン(月桃)×シークニン(島みかん)、カラギ(徳之島シナモン)×徳之島産紅茶、2種類のボタニカルティーを開発した。

 徳之島生まれの林さんは高校・大学と島を離れ、15年前に徳之島に帰島。カフェを経営していく中で、人と出会い、人と人をつなぐ環境を整えたいと2年前にカフェをいったん閉店。同プロジェクトの構想をスタートさせ、島の魅力を次の世代につなぐオリジナルブランド「ボタニカルアイランド」を立ち上げた。プロジェクトでは、生産者と生産者をつなぎ、新しい商品の開発を行う。

 島内菓子製造業者と共同開発中のヨモギ、カラギ(徳之島シナモン)ボタニカルクッキー、自身が栽培に携わっている徳之島産コーヒー、徳之島に生息するリュウキュウイノシシの肉と薫製用チップ(カラギやシークニンの剪定(せんてい)した枝や未利用の枝)、蜂蜜と蜜蝋のセットなどの商品化に向けて開発中だという。

 今回のクラウドファンディングでは、ボタニカルクッキー1箱(3,000円)、ボタニカルティー&クッキーセット(5,000円)、徳之島産コーヒー焙煎豆30グラム(6,000円)などのリターンを用意し、結果、目標の70万円を上回り、83人から92万円超を集めた。

 徳之島には古くから、「水は山のおかげ、人は世間のおかげ」という、お互いで支え合う結(ゆい)の精神が根付いており、人と人、物と物が自然と結び付き、支え合うもの作りをコンセプトにしている。

 将来は移動販売を通して島内の集落を回り、エコツアーガイドや集落体験などの商品を提供していく。「集落にある素朴な島の習慣、風習を島内外の人に体験してほしい」と林さんは話す。

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