沖永良部高校(知名町余多)で3月17日、「みらい探求プロジェクト」の成果報告会が開催され、併せて「えらぶ仕事図鑑」のお披露目とポスターセッション、科学探求学習「せりよさ」の課題研究プレゼンテーションが行われた。
同プロジェクトは、同校2年生が一般社団法人「三菱みらい育成財団」の研究助成を受け、島の地域の人々の協力を得て行われた。
当日は図鑑制作に協力した島の人や行政職員、観光協会、商工会などの関係者合わせて50人ほどが参加。第1部では、島内24の取材先の事業者の紹介ポスターを班ごとに制作し、それを見ながら島内の児童向けに説明した。第2部では、島で取り組まれているSDGsの取り組みを班ごとに調べた考察の結果をプレゼンテーション形式で発表した。
図鑑にも掲載された鹿児島銀行沖永良部支店の中原伸吾支店長は「高校生が自ら取材して地元の方々とコミュニケーションを取り、仕事を知るとてもいい取り組み。今後も継続してもらい、沖永良部を若い力で盛り上げてもらいたい」と期待を込める。
同校の室屋校長は「みらい探求プロジェクトの名の通り、生徒が未来のために主体的に動き地域の人たちと連携して一定の成果は残せた。島の高校生がSDGsの活動の一翼を担う良い機会になった。課題も見つかったので来年のプロジェクトで改善して、より良いものが作れれば」と話す。