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沖永良部島・和泊町に「シーフードプロデューサー」 地域おこし協力隊隊員が担う

島の定番ポーズを取る地域おこし協力隊隊員の桑畑さん(左)と指導役となる経済課の安田さん(右)

島の定番ポーズを取る地域おこし協力隊隊員の桑畑さん(左)と指導役となる経済課の安田さん(右)

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 沖永良部島・鹿児島県和泊町の庁舎で6月14日、地域おこし協力隊の任命式が行われた。

桑畑さん(右から4人目)と和泊町役場・漁協関係者ら

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 隊員は桑畑(くわはた)久美子さん。沖永良部島で獲れる魚介を使った商品開発・販路開拓を中心とした業務を担う。同町は昨年から干物を作る特殊冷風機など加工設備の準備を進めており、1月から担当職員として「シーフードプロデューサー」を募集していた。

 任命式には桑畑さんのほか、伊地知実利町長や東善一郎沖永良部島漁業協同組合長ら関係者が出席。町長から「島の気候・風土・人に親しんで頑張ってほしい」「永久に島に就職しても構わない」と激励と歓迎の言葉が送られた。

 桑畑さんが募集を知ったきっかけは、東京都港区にある自然食品専門店の店主から。コーヒー豆を買いに店を訪れた際、雑談がてら「仕事を辞めようと思っている」と話したところ、沖永良部島と2拠点生活を送る店主から募集の話を聞き、島暮らしに関心を抱き応募した。

 桑畑さんが初めて沖永良部島の名前を耳にしたのは中学生時代で、国語教師の出身地だったという。「素晴らしい場所なのでいつか行ってほしい」と話していたことを憶えており、面接が始まる前に自分の目で見たいと初めて島を訪れた。「これまで行った島では壁を感じたが、ここでは人に声を掛けると1時間も立ち話が続く。すごい場所だなと思った」と話す。

 移住前は茨城県内に住み、休日に畑で育てた大豆からみそ造りまで行っていたという。「在来種の大豆でみそとしょうゆを造って水産物とコラボしたい」と意気込む。

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