与論町の地域課題の解決につながる事業プランやアイデアを発表するビジネスコンテスト「与論イノベーんちゅAward 2022 ワイたんDAY」が2月27日、砂美地来館(与論町茶花)で行われた。与論島内外の総勢16人が島内の課題の解決のためのビジネスプランを発表し、用意された4つの賞を目指した。
用意した賞は大賞、グレートチャレンジ賞 ローカルインパクト賞 パッション大賞(審査員長特別賞)の4つ。各賞入賞の発表者には事業に応じた支援金を贈る。
同アワードは今回が初開催。町の地域産業創出人材育成事業として実施された、事業プラン立案や調査手法などを学ぶ「島とあなたの未来を創る実践型講座・イノベーんちゅ」の成果発表も兼ねて行った。
発表者は各5分間発表を行い、発表後に3分の質疑応答。鹿児島県大島支庁の印南百合子支庁長、琉球大学の島しょ地域科学研究所の波多野想所長、鹿児島大学産学・地域共創センターの藤枝繁さんら12人の審査員から、持続可能性やプラン内容について質問を受けた。
大賞はNPO法人「よろん出産子育て応援隊あんまぁーず」代表の内野さん。与論島の出産事情とその他、通院や子どもたちの部活動などでかかる負担を軽減するため、沖縄県で運営している宿泊施設「Yadoo!(ヤドゥー)」のさらなる活用を提案した。
その他、グレートチャレンジ賞=元井大治郎さんの「ちながゆん(繋がり)プロジェクト」、ローカルインパクト賞=菊凛太郎さんの「言葉は宝~ユンヌフトゥバのある暮らし~」、パッション対象審査委員長特別賞)=野口貴子さんの「Neo Senior Citizen(鳳励舎)~100年時代を現役で生き抜くために~」が、それぞれ選ばれた。
同アワードと実践型講座を企画・運営した「まなび島」の田畑さんは「コンテストは来年度も実施する計画。今後、奄美群島や日本全体を変えていけるようなプランに磨き上げてほしい」と期待を込める。