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沖永良部島でベトナム人と日本人の交流会 古着きっかけに

気に入った服を持ってみんなで撮影

気に入った服を持ってみんなで撮影

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 沖永良部島・和泊町で1月23日、居酒屋「サケアンドアスカ」(和泊町大字和泊)のスペースを利用して、島内で技能実習生として働くベトナム人島民への古着提供会が行われた。参加したベトナム人島民4人はそれぞれ気に入った服を持ち帰り、次回はお返しにベトナム料理を振る舞うことを約束した。

好みの服を見つける参加者たち

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 主催したのは同町内アパレルショップ「CARAVAN HOLIC」店主の中山優さん、サケアンドアスカ店長の梁川さんが営業時間外の店舗を提供した。中山さんは「梁川さんがベトナムの方と交流していることを知り、私も何かできないかと思った」と開催の動機を話す。

 提供した古着は、中山さんや家族の服、島内で譲り受けたもの。離島で買える服は種類が限られるため、ベトナム人島民にもおしゃれをして楽しんでほしいと思い企画したという。「次は、ベトナム人の方が使わないものと交換できたらうれしい。ベトナム料理をみんなで食べる集まりも楽しそう。私がベトナムへ行ったときにも向こうで会いたい」と話す。

 参加者のヒューさんによると、服はネットで購入することが多く、ベトナムから発送されるため送料もかかるという。「服をもらい、今日は楽しかった。ありがとうございました」とうれしそうに話していた。

 沖永良部島には技能実習生として働くベトナム人が多く、梁川さんは前職の同僚として働き親しくなった。「最近は日本人の友人からも『交流したいが、きっかけがない』という声が多く、今回も手伝わさせてもらった。お互いに20代が多いので、今後は仲良くなった人同士が自然に家へ遊びに行ったり飲みに行ったりする関係になるとうれしい」と期待を込める。

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