
親子が気軽に交流できるイベント「ペンギンツアー」が7月13日に与論島で開かれ、子ども向けの英語レッスンが行われた。
同ツアーは、清水綾子さんが2歳の子どもを連れて日曜に開いている。これまでも城集落の民家訪問や赤崎鍾乳洞探索ツアー、農園散策ツアー、朝食を提供する「朝めしる」での食事、路線バスでの島内一周ツアーなど、島民でも訪れる機会の少ない場所を中心にさまざまな企画を行ってきた。
当日は児童6人と保護者が参加。ヨロンマラソンのゴールモニュメント「王者の椅子」周辺を探索し、記念撮影した後、英語レッスンの会場へ移動した。
英語レッスンは、カナダ留学経験のある地域おこし協力隊の野口美香さんと、カナダ・トロント大学の学生で与論島滞在中のアイシャ・ミルさんが担当。児童らは英語で自己紹介したほか、カナダ料理の解説を聞いたり、ダンスを楽しんだりしながら、英語での数の数え方を体験した。
アイシャさんは「幼い頃から子どもたちに英語を学ばせるのは良いこと。学校に行く前の準備にもなるので、このようなイベントは本当にいい」と話す。与論島の印象については、「与論の全ての学校を訪れた。生徒たちは皆とても親切で、最初は少し恥ずかしがり屋だが、その後、とてもフレンドリーになった。与論島はとても美しく、ここにいる人たちが大好き」と話す。
参加した保護者の一人は「ツアーに参加するのは2回目。子どもを連れて出かける場所が少ないので、いろいろな経験をさせてあげられてありがたい」と話していた。
清水さんは「自分は移住者で育児中に身近に頼れる人がいないという心細さを日々感じていた。このツアーを行うことで、私自身が子どもの目線で向き合えるようになり、これまで辛かった日曜が実りある時間に変わった。子育てしやすい地域づくりとは、『子どもにとって安心できる大人を育てること』なのでは」と話す。「与論島が、どこに行っても頼れる人がいて、困った時に気軽に相談できるような、子育て世帯も安心して移住できる場所になってほしい。今後もいろいろな場所に行くツアーを企画したい」とも。