
与論島の観光施設「Muuru(ムール)」(与論町古里)で6月1日、子どもたちによる植樹体験が行われた。
同イベントは、大金久海岸で7月開業予定の同施設の広場での植樹体験により、地域づくりや自然環境への関心を育み、ランドスケープ設計を体験しながら、施設への愛着を育てるのが目的。NPO法人「ヨロンSC」が日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて主催する。
当日は、「未来の海辺を作ろう」をテーマに海辺での植樹体験のほか、「ここで何したい?」を表現するアイデアカードワークショップを行い、施設を設計したデザイナーの大城健作さんも参加した。
植樹体験では、粘土質の土が固まり、シャベルで穴を掘ることに苦戦していた子どもたちだったが、大人に手伝ってもらいながら多くの木を植えた。木を運び、水に浸し、穴を掘り、土をかぶせ、刈草を敷くなどの工程を、大人と子どもが声をかけ合いながら作業する姿が見られた。
参加した児童は「土が硬くて大変だったけど、大きなシャベルで大人が掘ってくれたから木を植えられた。木が大きくなるのが楽しみ」と話していた。
ワークショップでは、「植樹した広場で何をやってみたいか」をテーマに、それぞれのイメージを膨らませ、サッカーや鬼ごっこ、バーベキューなどをイラストや文字で表現した。
同NPOゼネラルマネジャー池田剛さんは「この場所に植樹したことを、将来この場所に戻って来た時に思い出してくれたらうれしい」と話す。