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沖永良部島で四半世紀作られ続けた純黒糖 祖父のレシピを孫が商品化

(左から)商品を手にする祖父の西征四郎さん、孫の穐田和磨さん、祖母の西カネさん

(左から)商品を手にする祖父の西征四郎さん、孫の穐田和磨さん、祖母の西カネさん

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 沖永良部島産のサトウキビのみを使った純黒糖「じゃーじゃの夢」が、砂糖(310)の語呂に合わせて3月10日に発売された。製造元は穐田(あきた)農園。同社代表の穐田和磨さんが、祖父・西征四郎さんの手作り黒糖のレシピを元に商品化した。

じゃーじゃの夢のパッケージ

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 西さんは約25年前から黒糖を作り、親戚や集落の仲間たちに配り始めたという。販売したい思いはあったが方法が思いつかなかったことを知った孫の穐田さんが、周りからの「引き継がないともったいない」という声に押され、妻の恵里さんと話し合い、奄美群島広域事務組合の事業者の支援事業「島ちゅチャレンジ応援事業」の採択をきっかけに商品化にこぎ着けた。西さんは「孫がこうして自分の技術を継いでくれ、とてもうれしい」と振り返る。

 西さんは発売日に合わせて純黒糖作りを予定していたが、この日に向けて釜を新調したため、火加減がいつもと違って失敗したという。穐田さんは「純黒糖は手間と時間がかかり、仕上がりを安定させるのが難しいが、祖父が作ってきた味を守りたい」と意気込む。今後は、栽培・販売している芋類などとのコラボレシピの考案や、黒糖作り体験の提供も予定するという。

 「じゃーじゃの夢」は75グラム入りと170グラム入りの2種類。価格はオープン。同園のオンラインショップと、おきのえらぶ島観光協会で扱う予定。

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