徳之島町が新たな観光拠点として開設した「道の駅とくのしま」（徳之島町花徳）で3月9日、初のコラボレーションイベント「ちむどんどんマーケット」が開催された。

自宅で育てた花や野菜を販売

　同イベントは、同町亀津在住の伊藤加代子さんが2022年12月から個人で主催しており、今回で11回目。当日は31店舗が出店し、野菜や花、アクセサリーなどのハンドメード商品、雑貨、焼き芋やタコライスなどの食品、マッサージなど、多様な店が並んだ。46台収容可能な駐車場に加えて臨時駐車場も設け、警備員も配置するなどして盛り上がりを見せた。

　伊藤さんは「もともとフリマやマルシェが大好きで、島外に出た時は、そうしたイベントによく行っていた。自分も島でやってみたいと思い、自宅の庭でイベントを行ったのが1回目。初回から20店舗以上が集まり、多くの交流が生まれた。その後、回数を重ね、時には場所を変えるなどして、多い時は40店舗以上が出店し、400人以上が訪れる回もあった」と振り返る。

　コラボ開催については、「やったことがなかった地区なので、初めて来てくれる人たちに『島にもこんな店がある』『こんな人がこういうことをしているんだ』と知ってもらう、いい機会になったのでは。施設がバリアフリーなので、車いす利用者など普段イベントに行きにくい人が遊びに来られたのも良かった。今後も定期的にイベントを続けていき、新しいことに挑戦したり、人との交流から新たな可能性が広がったりしていくきっかけの場になれれば」と話す。

　地場産品の直売や、島の食材を使った加工品、大島紬を使ったハンドメード商品をはじめとした島内作家の商品販売、郷土料理の提供などを行っている同施設。徳之島の自然や文化を軸に、同町北部の活性化や地域貢献を目的として2024年12月22日にオープンした。

　イベント担当者は「普段より多くの人が集まった。イベント広場は『人をつなぐ場』というコンセプトもあり、今後も、さまざまな企画を考案中。いろいろな人のやりたいことを実現していく場になっていければ」と話す。