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与論島・茶花小の6年生児童がバザーと募金活動 「卒業記念品に遊具を」

茶花小学校6年生の児童

茶花小学校6年生の児童

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 与論島の茶花小学校(住所)6年生児童が卒業記念品として校庭の遊具を贈るため、2月16日、地元のAコープ よろん店(与論町茶花)で募金を呼びかけ、バザーを行った。

募金活動する児童らの様子

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 児童らは「新しい遊具の購入に協力をお願いします」と声を合わせ、募金を受けると、「ありがとうございます」と元気良く礼をした。

 島は塩風の影響で校舎も設備も劣化が早い。同小のジャングルジムや雲梯(うんてい)などは、修理しながら使っても10年持たず、6年間のうちに5つの遊具が撤去されている。

 児童らはプロジェクトチームを立ち上げ、町内の店に募金箱を設けて活動している。実行委員長、副委員長のほか、資金管理チーム、企画チーム、デザインチーム、PRチーム、実行チームなどの役割を分担し、それぞれが活躍できる係に就いている。

 新しい遊具は、さびや塩害に比較的強いステンレス製のものを検討し、輸送・設置・メンテナンス費として約120万円を集めることを目標とする。

 実行委員長を務める南天竜さんは「卒業記念品を何にするかアンケートを採ったら、校庭の遊具を贈りたいという人が多かった。今日のバザーもみんなで、使えそうなものを集めて準備した。遊具を贈呈できたら下級生に長く楽しんでほしい」と話す。

 保護者代表のブワジョル淳子さんは「アンケートで子どもたちから予想外の希望が出た。しかし、『遊具を贈りたいけど無理だよね』と言ったのがとても残念で、無理と思わずに取り組んでみることを子どもや親たちに提案した。せっかくだから盛り上げたい」とエールを送る。

 募金は3月10日まで受け付ける。募金が目標額に達しなかった場合は来年度に繰り越すか、予算内で可能なことを検討する。企業、団体からの寄付も受け付けている。問い合わせはブワジョルさん(TEL 0997-85-1211)まで。

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