与論島の「カスタネット商店」（与論町茶花）がリニューアルオープンして、2月12日で1カ月を迎える。

特製のスパイスカレー

　与論町役場前に店を構える同店は、カレーやケーキ、自家焙煎（ばいせん）コーヒー、珍しい雑貨などをそろえ、島民や観光客に親しまれている。リニューアル後は与論産黒毛和牛（ヨロンアイランドビーフ）を使ったハンバーガーや焼肉飯を提供するほか、陳列する商品も島内の産品を中心にした。休業中に仕込んだ果物の砂糖漬けを使ったスカッシュも好評だという。

　経営するのは沖隆寿さん・直美さん夫婦。隆寿さんは「出産、育児で休業していたが、大きくなってきたので再開した。以前は外国の調味料やコンビニの商品など、島外のものを仕入れていたが、島外のものばかりになっていた。ヨロンアイランドビーフの事業を立ち上げて肉も扱えるようになったので、今の形にたどり着いた」と話す。

　直美さんは「しばらく休んでいたが、『待っていた』という声があり、とてもありがたい。子どもも客が来ると顔を出し、遊んでいただいて毎日楽しそうにしている」とほほ笑む。

　弁当類は作りたてを提供するため、注文を受けてから調理する。明るい雰囲気の店内は2人が内装をDIYした。カウンターに埋め込まれたスピーカーから音楽を流し、商品を待つ客を楽しませる。

　今後はヨロンアイランドビーフの精肉を販売する予定で、贈答品にも対応する。営業日は店のインスタグラムで知らせる。