与論島の砂美地来(さびちら)館(与論町茶花)で「第26回与論町バレーボール連盟会長杯・第9回ライオンズクラブ旗・南三島スポーツ少年団バレーボール大会」が1月12日に開催され、徳之島伊仙町の「喜念ブルース」がA級ブロックで優勝した。
同大会は、徳之島・沖永良部島・与論島の3島から集まり、A級ブロックは10チーム、B級ブロックは9チームが参加。優勝した喜念ブルースは昨年、B級ブロックでも優勝している。試合は予選2試合、決勝トーナメント3試合の計5試合が行われ、全てストレート勝ちという強さを誇った。
森哲也監督は「他のチームと比べて人数が少なく、欠けている学年もある中、みんなよく頑張った。こちらから指示をしなくても高学年を中心に自分たちでサーブの順番を決めるなど、主体性があるチーム」と話す。監督はこれまでバレー経験はなかったが、娘が同チームでバレーを始めたことをきっかけに指導を始め、今年で8年目を迎える。
チームの強さの秘訣(ひけつ)については、「普段の練習の積み重ねはもちろん、試合会場や練習場のトイレの履物をそろえることと、宿泊を伴う場合は早朝からみんなで周囲のごみを拾うことを習慣化している。『運を拾う』という気持ちと同時に、礼儀正しさや物事に対する姿勢、自主性など、精神面で成長する機会を大切にしている」と話す。今では子ども同士で「トイレは見たか?」と言い合ったり、6年生が自然と最終チェックをするようになったりと、子どもたちが自ら考えて行動するようになっているという。
キャプテンの元岡真希也さん(喜念小6年)は「バレーはみんなで協力し合ってプレーするところが面白い。2月・3月には島内でまた大会があるので全部優勝したい」と意気込みを見せる。