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与論島で育った「与論島あんまー牛」販売開始 畜産農家と販売者が協力

「与論島あんまー牛肥育販売事業所」発起人の原田諭さん(左)と沖隆寿さん(右)

「与論島あんまー牛肥育販売事業所」発起人の原田諭さん(左)と沖隆寿さん(右)

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 与論島あんまー牛肥育販売事業所(与論町茶花)が7月、与論島産黒毛和種経産牛「与論島あんまー牛」の販売を始めた。

「与論島あんまー牛」ロース肉 贈答用にも対応している

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 与論島あんまー牛肥育販売事業所の発起人の一人である畜産農家の原田諭さんは、自分が育てた牛を島の人たちに食べてほしいという気持ちで7年前から経産牛の肥育を手掛けていた。「自分の結婚式の際に自ら育てた牛をゲストに出した。みんなとても喜んでおいしい美味しいと言ってくれた。もっと多くの人に楽しんでもらえるにはどうすればいいのか考えていた」と原田さんは振り返る。

 カスタネット商店を手掛ける沖隆寿さんも同事業所の発起人の一人。沖さんは「東京で居酒屋経営をしている時から与論島の特産品を使った料理を提供したいと考えていた。与論島は、人口より牛が多いことは与論ファンには知られているが、与論産の牛を食べたことがある人は少ない。どうしたら手軽に手に取ることができるか調べていると、後輩の諭さんが経産牛を育てていると聞き、すぐ話をしに行った」という。

 「与論島あんまー牛」は同事業所へ連絡すれば購入できるほか、ウェブでも扱う。価格は、肩ロース150グラム=1,248円など。

 同事業所は、現在は任意団体だが、与論島内の畜産農家の有志で組合化に向けた動きも原田さん、沖さんを中心に進んでいる。「これまで畜産農家の先輩たちが培ってきたノウハウをベースに、さらにどうすればおいしく美味しく育てられるのかメンバーと意見を出し合いながら試行錯誤している最中。生産農家と販売者が協力しながら島全体で与論産牛に継続的に取り組んでいける体制を整えていきたい」と意欲を見せる。

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