沖永良部島・一時預かり事業所「そら・SORA」(知名町)で12月17日、NPO法人「くくる」(知名町瀬利覚)からお菓子が寄贈された。幼児たちは大人に囲まれて緊張の表情を浮かべながらも、珍しいチョコレートなどのお菓子に喜んだ。
寄贈は、明治ホールディングスの株主が、優待品の送付に代えて同等の商品を福祉団体などへ寄贈する「寄贈選択制度」を活用したもの。同社から委託を受けた「かごしまNPO支援センター」(鹿児島市)を通じて、NPO法人「くくる」が知名町社会福祉協議会が運営する同事業所に対して行った。
同NPO代表の和泉さんは「子どもたちに喜んでもらえた。人口減少が進む地方では子どもの笑顔は宝物だが、コロナ禍で表に出ることができない状況で、それを見ることができて感謝している。受け取った感謝状は明治ホールディングスに写真も添えて送ったので、(同社の株主に)思いが伝わるとうれしい」と話す。
そら・SORAの職員の濱崎さんは「子どもたちは幼いためチョコレートを食べる機会がまだ少なく、特別なときに食べるという印象があり、目を輝かせていた。家族にも食べさせたいと持ち帰っていたことが印象的だった。当日いなかった子どもたちにも配り、交流のいい機会にもなった」と当日の様子を振り返る。