沖永良部島・フローラル館(知名町知名)で10月28日、「お客さまサービス講座」が開かれた。講師の桧垣真理子さんは「島を訪れる人が沖永良部島の大ファンになってリピート、紹介につながることが大切だ」「サービスはゼロレベルとプラスレベルの2つから成る」と話し、参加者は熱心に耳を傾けた。
桧垣さんは、大阪ヒルトンインターナショナル(現ヒルトン大阪)、ザ・リッツ・カールトン大阪、ザ・リッツ・カールトン東京と、5つ星ホテルのサービス構築や人材育成を担ってきた専門家。現在は「クオリティ・サービス・コンサルタント」として、宿泊施設やレストランに限らず病院、保育所、製造業などの支援も行っている。
「昨日来たばかりだが、どこでもあいさつしていただけて人の優しさを感じる。講座でも島の自慢話が多く出てきたので、自信を持って島に来る人、来ようと思ってる人に届けてほしい」と、桧垣さんは沖永良部島への期待を込めながら振り返った。
開催のきっかけは、桧垣さんとは25年以上の付き合いになるという、知名町の地域おこし協力隊としてフローラルホテル(知名町)の支配人を務める中川陽一さんからの声掛け。中川さんは「従業員に学びに行ってもらおうと思っていたら、来ていただけてありがたい。桧垣さんにも島の人は最高だと感じていただいたが、そんな最高の人たちが学んだらすごいことが起きるはず。今後が楽しみ」と期待を込めた。
参加者の一人で、知名町内で児童発達支援施設を運営する内山将哉さんは「サービスとは顧客の体験であるという言葉がとてもしっくりときた。私たちが子どもにどのような体験を提供できるのか改めて考えるいい機会になった」と感想を述べた。