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与論島で自然体験の重要性学ぶイベント  産学官連携で「生きる力」育む

協力して大きな砂山を作る園児

協力して大きな砂山を作る園児

 子どもたちの成長における自然体験の重要性を学ぶイベント「わらびんちゃーと遊ぼう、あんなこと こんなこと」が3月16日・17日の2日間、与論町で開催された。同町が主催し、鹿児島大学、清水建設、町内のこども園3園が共催。町・大学・企業の三者連携協定に基づく「与論島アカデミー構想」の一環で行った。

セミナーに多くの町民が参加した

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 初日は、与論町福祉センター(茶花)で鹿児島大学総合教育機構 共通教育センターの川畑和也助教を講師に迎え、未就学児を持つ保護者や教育関係者向けに座学セミナーを実施。2日目は大金久海岸(古里)で、町内のこども園3園の年中・年長児を対象にフィールドワークを行った。

 セミナーで川畑助教は、限られた時間の中での関わりが子どもの言語・社会性・認知発達に影響を与えることを説明。自然の中での直接体験が減少したことで、現在の大学生にもさまざまな弊害が生じている現状を示し、『豊かな体験と大人の関わり』がいかに「生きる力」を育むかを説いた。

 フィールドワークでは、園児らがゴルフやペットボトル倒し、旗倒しに挑戦。ゴルフでは既存の道具に加え、砂穴をゴールに見立てたり、サンゴや貝殻を遊びに取り入れたりした。ペットボトル倒しは、砂に埋めた標的をボールで倒すチーム対抗戦として行った。

 園児らは「どうすればボールが真っすぐ転がるか」「倒れないように深く埋めよう」と自発的に工夫を凝らした。園児らは「ゴルフは難しかった」「ペットボトルを倒すのが楽しかった」「山を作るのを頑張った」と満面の笑みを見せた。

 鹿児島大学地域連携コーディネーターの井立田剛さんは「与論町では小学校から探究学習『海洋教育』に熱心に取り組んでいるが、その前段階の未就学児へのアプローチを模索した。自然豊かな環境だが、五感を使って外で思い切り遊ぶ機会が意外と少ないという声もあり、広い砂浜でダイナミックに遊べる場を企画した」と話す。

 与論こども園の吉田朋子園長は「子どもたちの動きに経験の差は出たが、それぞれに工夫して楽しんでいた。保育士にとっても、どんな声がけをすれば遊びがさらに発展するかを考える貴重な勉強の機会になった。町全体の子どもが集まる機会は少なく、互いの園の様子が見られたことも有意義だった」と振り返る。

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