沖永良部島のフローラルパーク(知名町知名)に3月1日、沖永良部高校普通科の1年32人と2年49人による総合的探究学習の成果を発表するポスターが掲出された。「沖高フローラルフェス」の展示の一環で、敷地内のテニスコートのフェンス沿いにパネルがズラリと並べられ、生徒たちが独自の視点でまとめた多彩なテーマのポスターが並んでいる。
沖永良部島の都市伝説について調べた内容を発表する様子(右端から、撰さん、和田さん、松尾さん)
1年生は「地域を知る」ことを目的に学習を進めた。自治体の事業内容を取材して事業カードを作成し、対話型自治体経営シミュレーションゲームで予算編成を疑似体験。政策提言として「空き家を住民の交流の場へ」「地産地消を増すには」などの解決策をポスターにまとめた。
2年生は、1年時の学習を踏まえ、自らの興味関心に基づく自由なテーマで科学探究を行った。「誰でも簡単詐欺グラフ」「猫と仲良くなる方法」「推し活はなぜ楽しいのか?」など多岐にわたるテーマを設定し、調査や考察を重ねた成果を発表した。これらの内容は、3年時にさらに深めてリポートにまとめるという。
2年の松尾大翔さん、撰雪琥さん、和田貴啓さんの3人は「都市伝説は実在するのか?」と題したポスターを作製し、島内の越山やワンジョビーチ、半崎に伝わる都市伝説を取り上げた。実際に現地で撮った夜の海やうっそうとした木々の写真などと共に、場所ごとに起きた怪奇現象の体験談や、調べて分かった地理的・心理的な原因をまとめ、「客観的な証拠はない」と結論付けた。
撰さんは「小さい時に怖い話をたくさん聞いて、本当に実在するのか気になった」とテーマ設定の理由を説明する。松尾さんは「朝早くに現地へ写真を撮りに行ったことが苦労した。変なものが写っていないかどうかを確かめる時間が楽しかった」、和田さんは「3人で島の都市伝説について話し合う時間が楽しかった」と、それぞれ充実した活動を振り返った。
探究学習をサポートする総合的探究係チーフの岡留幸恵教諭は「前回よりも手法や分析が深まっている。島ならではの研究素材はたくさんあり、島の課題は世界の課題につながる。今後は地域をテーマにした探究がもう少し増えてほしい」と今後の広がりに期待を込める。