沖永良部島の知名町立下平川小学校(知名町下平川)で2月13日、鳥取県の小学校から届いた「雪」のプレゼントを使った体験授業が行われた。
校庭には全児童62人をはじめ、しらゆり保育園の園児や下平川老人クラブの会員らも集合。亜熱帯地域の同島ではめったに見ることができない本物の雪の感触に歓声を上げ、雪だるま作りや雪合戦などを楽しんだ。
体験授業は、同小卒業生の児玉富杢(とみもり)さんと同小の西啓亨校長が「子どもたちに本物の雪を見せてあげたい」と企画し、児玉さんが配送費などを負担して実現した。雪の提供元は、同小とオンライン交流などで縁のある鳥取県の倉吉市立明倫小学校。大雪が降った日に採取した雪は、水産物の輸送用発泡スチロール10箱以上に詰められ、冷凍便を使ったり保冷用に周りを雪で包んだりなど溶けないよう工夫を凝らした上で同島へと届けられた。
授業では明倫小学校からの手紙も読み上げられ、警報級の大雪で校庭に50センチ以上の積雪があったことや、雪を楽しんでほしいというメッセージが伝えられた。箱を開けると冷気と共に真っ白な雪が現れ、子どもたちは一斉に手を伸ばして「冷たい」「すごい」と声を上げた。
西校長は「半分くらいの子どもは旅行などで雪を見たことがあったようだが、期待以上の盛り上がりだった」と目を細める。雪が解けずに届くか事前に輸送実験を行うなど、入念な準備を行って実施した。当初は12日に行う予定だったが、波が荒れたため船が同島に寄港せず、1日延期。再び授業の調整を行い、実現した。西校長は「今後は島からジャガイモや貝殻を送るなどして、交流を続けていきたい」と継続的な学校間交流に期待を寄せた。
雪遊びに夢中になった同小3年の島隆翔(りゅうと)くんは「初めて触る雪は冷たかった。思ったより硬かったけど、崩すと柔らかくなるのが面白かった」と笑顔を見せる。校庭では、小さな雪だるまを作って大切そうに持ったり、友達や先生と雪を投げ合ったりして、南国に訪れたひとときの冬を思い思いに楽しんだ。