徳之島・金見海岸の清掃会が2月8日に行われ、町内外から4歳~91歳の約160人が参加した。徳之島町金見集落が主催し、一般社団法人「金見あまちゃんクラブ」(徳之島町金見)、NPO法人「徳之島虹の会」(伊仙町伊仙)が共催、徳之島地区自然保護協議会、徳之島エコツアーガイド連絡協議会が後援した。
2017(平成29)年に「徳之島虹の会」が主体となって始まった清掃会は、翌2018(平成30)年に「金見あまちゃんクラブ」が中心となり、今年で10回目の開催。当日は強い風が吹き、あられが降るほどの冷え込みだったにもかかわらず160人が集まり、金見崎灯台下から手々方面へ約200メートルの海岸線の清掃活動に汗を流した。
この時期、金見の海岸線には、北東からの風を受け大量の漂着物が打ち上げられる。ペットボトル、瓶、缶、漁具などで、中にはドラム缶のような大きな漂着物もある。それぞれを拾い集め、大きな物は運搬車を使って海岸線の1カ所に集め、その後、数十人が流れ作業で灯台下から階段を伝って、灯台前の広場に運ぶ。約3時間の作業で集まった漂着物は、産業廃棄物が2トントラック5台分、一般ごみが軽トラック9台分にもなった。
毎年、世界中で約800万トンのプラスチックが海に流出しており、海の生態系や人体に与える影響が懸念されている。東京大学と水産研究・教育機構が発表した「海の許容量を超えたマイクロプラスチック」によると、過去71年間の日本周辺の海表面のプラスチック濃度は、1980年ごろまでに爆発的に上昇し、約30年間の停滞期を経て2010年以降、再び急激に上がっているという。
金見の浜は、徳之島でも有数のウミガメの産卵地だが、浜に漂着物などの障害物があると産卵を諦め、せっかくの卵を海に捨ててしまう。近年、ウミガメの産卵も減少傾向にあったが、昨年は数年ぶりに増加し、12回の上陸、産卵があり、徳之島全体でも十数年ぶりに100回を超える上陸と産卵が記録されている。
金見あまちゃんクラブ代表理事の元田浩三さんは「数十人で始まった清掃会も学校や団体に声がけを行い、地道に続けてきたことで、これだけの規模になった。寒さと強風という厳しい天候の中で160人も参加してくれたことに感謝」と、これまでの活動と参加者への感謝を口にする。「島の自然を守り、つないでいこうという意識が醸成されてきた証しであり、非常に喜ばしいこと。今後は、関係機関が連携を取り合って住民の意識をどう高めていくか、どのような支援ができるかが課題」と話す。