沖永良部島の和泊町民運動広場(和泊町内城)で12月5日、同町教育委員会に勤める和田なおみさんと中田仁さんが倉庫の壁の塗り替え作業を行った。
壁の塗り替えは1998(平成10)年の開設以来初めて。鮮やかな白と青が映えて生まれ変わった広場のシンボルを前に、和田さんは「もっと多くの人に使ってもらえたら」と呼びかけた。
同施設は、学校の部活動やスポーツ少年団を中心に、町民が気軽に運動できる施設として親しまれている。ランニングや野球、サッカーなどの競技に対応しており、盛んにイベントが行われることで知られる。
しかし、目印となる看板がなく、島に来て間もない移住者や、数年前からトレーニングで滞在する阪神タイガースの近本光司選手のファンから「場所が分からない」という声が上がっていた。そこで広場の認知度向上を図る必要を感じ、今回の作業に踏み切った。
塗り替え作業を行った和田さんは、脚立に上がっての作業に「足がしびれてプルプルと震えるほどで、思った以上に大変。町内の施設も老朽化が進んでいるが、自分たちで、なるべく補修していきたい」と意気込む。中田さんは「自分たちの手で作業することに大きな意義を感じた」と振り返る。
施設の利用は1時間で、町民=220円、その他=330円。夜間などに照明を使う場合は、サッカー場=1時間1,000円、野球場=同2,000円。