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沖永良部島のうどん店、夜限定で「家系ラーメン」提供 常連客の声きっかけに

家系ラーメンとトッピングのおろししょうがと豆板醤と白飯

家系ラーメンとトッピングのおろししょうがと豆板醤と白飯

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 沖永良部島の製麺店「山田製麺」(和泊町和泊)が11月17日から、夜間営業限定で「家系ラーメン」の提供を始めた。きっかけは常連客からの「都会で食べた家系ラーメンが島でも食べたい」という声。店主の山田英生さんが、離島では珍しい味わいを提供している。

家系ラーメン

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 同店は2013(平成25)年にうどん店として創業。余ったうどんだしを生かしたいという理由から、2017(平成29)年にラーメンの提供を始めた。夜に提供している豚骨ラーメンを食べた常連客の「家系ラーメンも作れるのでは」という言葉が、山田さんの好奇心に火を付けた。

 これまで家系ラーメンを食べたことがなかった山田さんは、動画サイトなどを参考に独学でレシピを研究。東京在住経験のある常連客に試食してもらい、本場・横浜の味を目指し、計5回の調整を繰り返し、常連客から「バッチリ」と太鼓判を押される家系ラーメンが完成した。価格は1,100円。トッピングは、「おろししょうが」「豆板醤(トウバンジャン)」(以上50円)を用意する。

 提供開始後、客の反応は上々。特に都市部在住経験のある客からは「懐かしい味」と喜ばれているという。トッピングには、客の要望で、おろしショウガも加えた。普段は濃い味を避ける客もスープを飲み干すなど、幅広い層に支持されている。家系ラーメン定番の、スープに浸したのりで白米を巻く食べ方を見ると、「家系を食べ慣れている人だと分かる」と山田さんは笑う。

 家系ラーメンを初めて食べたという常連客の江龍さんは「濃厚なスープとコシの強い太麺で、疲れたときに元気をくれる一杯。白飯とよく合う」と話していた。

 今後について、山田さんは「基本的に都会ではやっているものを島で出したい」と意欲を見せる。北海道のみそラーメンや石焼き鍋焼きうどん、食品ロスを意識したうどん粉の菓子などの開発も検討しており、離島という環境でも客の期待に応えるメニューを生み出していく考えだ。

 営業時間は11時30分~14時、19時~20時。金曜定休。

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