沖永良部島の一般社団法人おきのえらぶ島観光協会で6月1日、奄美群島で初の女性事務局長が誕生した。
事務局長の西温子(あつこ)さんは埼玉県生まれ。2016(平成28)年3月に家族で沖永良部島に移住。同年6月から単年度契約のパートタイムで勤務。翌年から正規事務局員として特産品の販売や着地型体験旅行のプログラムの企画・実施・ガイドなどで幅広く活躍してきた。6月で勤務5年目。
沖永良部島の基幹産業は農業で、サトウキビや花き栽培、馬鈴薯などが盛んに栽培されている。その中で9年前に改めて観光産業を構築するため設立されたのが同協会。前事務局長の古村英次郎さんの退任により、西さんが2代目の事務局長に就任する運びとなった。
「前会長、前事務局長が開拓者となり島の観光産業をけん引してきた。事務局員として観光協会の運営に携わる中、観光業という仕事はその地域の誇りにつながる業だという思いを深めてきた。今後、その道を女性の目線で、きめ細かく地域に寄り添える会員サービスやお客さまへのおもてなしができる島の日常を知ってもらえる観光を作っていきたい」と抱負を述べる。