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与論島・大金久海岸で児童らが「海底湧水」調査 水の循環学ぶ

海底湧水の水量を測量

海底湧水の水量を測量

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 与論島の大金久海岸(与論町古里)で10月4日、海岸に地下から流れ込む海底湧水を調査するイベント「湧き水の量を調査しよう!」が開かれた。

塩分濃度を計測

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 NPO法人「ヨロンSC」が日本財団「海と人PROJECT」の助成を受け、総合地球環境学研究所LINKAGEプロジェクトと共催した。子どもたちに実践的な活動を通し、海への関心を高め、科学的思考力や知識であるサイエンスリテラシーを育むことが目的。

 児童らは、プロジェクトメンバーで琉球大学農学部准教授の安元純さんの指導を受けながら、シーページメーターで海底湧水の水量を測量。電気伝導率計を使って海水と真水の混合率を計測し、調査手法と海底湧水の役割について学んだ。

 イベント後半では、同プロジェクトメンバーで東北大学大学院理学研究科准教授の浅海竜司さんが、サンゴの骨格、鍾乳石、貝化石などの自然が残した記録媒体を用いた古環境の調査手法を紹介した。

 安元さんは「陸と海は地下水を通じて循環している。それがサンゴ礁生態系にどのような影響を及ぼすかを研究している」と説明。「与論の子どもは好奇心旺盛で、とてもやりやすかった。保護者からも本質的な質問を多く受けた」と振り返る。

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