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沖永良部島で方言「しまむに」でLINEスタンプ作り 日常会話に方言を

LINEスタンプ作りを説明する高さん

LINEスタンプ作りを説明する高さん

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 沖永良部島の和泊町中央公民館(和泊町和泊)で5月31日、「しまむに(沖永良部島の方言)LINEスタンプ作り」が開かれた。2024年3月から数えて4回目で、当日は島民ら約20人が参加。スタンプへの登録に必要な8個以上の「しまむに」を挙げて、LINEにスタンプ登録を申請した。

しまむにを書き出したホワイトボード

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 講師は一般社団法人日本国際協力センター・専任日本語講師の高智子さん。LINEスタンプで日常的に使うことでの「しまむに」習得が目的。参加者らは「ぬーよ?(なぁに?)」「また なっちゃやー(また明日ね)」など思い思いの「しまむに」をスマートフォンに保存している画像やその場でイラストを描いて撮って組み合わせ、スタンプ作りを楽しんだ。

 高さんは「LINEスタンプも面白いが、同じ意味でも字(集落)で言い方が違うなど、しまむにに対する気付きがあって作る過程の会話が面白かった。作成から1年たってもスタンプを使い続ける人がおり、自分が作るものだから愛着も湧く」と振り返る。

 イベントを主催し、参加者としても加わった「島むにむんちゃの島むに保存会」代表の田中美保子さんは「大和(本土)にいる同級生に向けて『むどぅてぃふーよ(戻ってこいよ)」と呼びかけるスタンプを作った。しまむにが分かる者同士だからこそ心に響くものがある。66歳の私でもできたので、年齢にかかわらず、興味があれば次回参加してほしい」と呼びかける。

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