
沖永良部島の和泊町で4月17日、川に迷い込んだウミガメが島民たちの手で海へ帰される救出劇があった。
和泊町在住の松本信行さんは13時ごろ、和泊港近くの川に迷い込んだウミガメを発見。「最初はこんな場所に岩なんてあったかなと思ったが、気になって引き返して見るとウミガメだった。友人が島へ遊びに来ていたので、迎えに行った帰りに見に行った」と松本さんは振り返る。
その後、近くにあるなじみの鮮魚店「島人ぷらざ」の関係者に伝えたところ、地元の漁業協同組合の職員3人が現場に駆けつけ、松本さんと友人を加えた5人でウミガメをブルーシートの上に移動させて海に運んだ。ウミガメはしばらくその場で動いた後、海へと帰っていった。
松本さんは「大人の男性5人で何とか運べるくらいウミガメが重くて驚いた。漁協の方もすぐに来てくれたり、上から救助を見守る人もいたり、島の人は優しいなと移住者の自分は改めて感じた。甲羅にコケがある特徴的なウミガメだったので、元気になった姿をまた見たい」と話す。
沖永良部島ウミガメネットワーク代表の山下芳也さんは「(写真と映像を見て)コケの付き具合から、高齢のアオウミガメだと思う。救助法は海へ帰すこと。正しい対応だった」と話す。