
沖永良部島和泊町在住の福島隆英さんと水嶋健さんが4月19日、インターネットでの初めてのやり取りから16年の歳月を経て同島で初対面を果たした。2人はSNS「mixi(ミクシィ)」でつながる「マイミク」(同SNS内の呼称)だった。
2人の共通の趣味は大喜利。沖永良部島出身の福島さんは2008(平成20)年、地元の友人たちに声をかけて大喜利を楽しむコミュニティー「沖永良部大喜利合戦」をミクシィで立ち上げた。翌年、水嶋さんが自身の母親の故郷である同島の名前を検索したところ、福島さんが立ち上げたコミュニティーがヒット。連絡を取り、やり取りしたところ、福島さんの実家と水嶋さんの母親の実家が徒歩1分以内と近所だったことから、「いつか島で会えるといいですね」と話していた。
その後、同島に移住した水嶋さんは、2022年にミクシィで福島さんにメッセージを送り、今年3月に福島さんが返信したことで対面が実現した。2人はスケッチブックとペンを持って、オンラインではなく対面で大喜利を楽しんだ。
水嶋さんは「当時、沖永良部島の大喜利コミュニティーがあることに驚き、その勢いのまま連絡した。互いにミクシィから遠ざかっていたので長いやり取りになったが、島に移住して5年もいたから会えたと思うと感慨深い。久々の大喜利は散々だったので、また再開したい」と意気込む。
福島さんは「機会があれば会えるかもと思っていたが、島で会うのは都会で会うのとは状況が違うので、そのまま終わるだろうと思っていた。あの頃にSNSをやっていて、大喜利をやるくらいなら、絶対いい人だと思っていた。この機会を与えてくれたミクシィに感謝」と話す。